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セルモーター選び

86のエンジンチューニングをすると悲鳴をあげる一つがセルモーター。

原因は、チューニングして圧縮を上げたことでノーマルセルではキャパオーバーの為に回らなくなる。

そこで、皆リダクションセルに変える訳だけど、4AGに流用するには色々な選択技がありますよね。

1Gセルにアダプターをかませたり、寒冷地仕様の高出力タイプのリダクションセルに変えたり・・・
某オクとかで売ってる強化セルに変えたり・・・

ウチが使ってるセルは92後期が多いかな。
どうしても無いときは違う物使うときもあるけどね。

で、何でかって?

それは、流用できる中で一番軽量かつコンパクトで高圧縮エンジンにも耐えるセルだからですよ。
よく、某オクとかで高出力1.2Kwとか1.4Kwとかのうたい文句でうってるセルもあるけど、デカイし、重い。

セルなんて、エンジンをかける時だけしか使わないし、エンジンがかかれば、ただのオモリ。
だったら軽い方がいいでしょ!

でも92後期セルの出力は0.8Kwなんだよね。

数値だけ見ると弱そうだから皆使わないのか、ウチに入ってくる86ではあまり使ってる人は見ない。

でも、このセルでも十分に使えますよ!
ウチのレースカーは圧縮14近くあるけど、ビュンビュン回るしね!

だから、通常のエンジンチューニング車ではなぁ~んも問題無いわけですよ。



しかしながら、古い車ゆえに問題がある訳・・・

ウチにストックである92セルも数に限りがあるわけでして。
もう無いんです。
昔から大量にストックしてたんですけど、底つきました・・・

だったらリビルト品っていう手もあるけど、コア下取りが前提ですから、中古が無いと話にならない訳ですわ。

でも、何とかコア返却なしで買えるパーツ屋さんを見つけては、手に入れられる時は買ってるんですけどね。
このセル自体ついている車も古いんで、何十個なんてまとめて買える訳でもなく、買えても数個程度。。。1個2個の時も・・・


92後期セルと、よく出回ってるタイプの1.2Kwセル。

今回も何とか手に入れまして。

でさ、よく出回ってるタイプのセルって、結構不具合が多くて。
不具合症状としては、セルが回らない症状。

セル自体はカチカチいってるんだけど、エンジン回らない・・・みたいな。

このセルも新品なのに、エンジン回りませ~ん的症状。

このギアが飛び出してフライホイールのリングギアと噛むんだけど、それが噛まないんだよね。

原因は、このギアの形状。
ギアの断面が垂直に切ってあるけど、92後期とかは断面の先(先端)だけ噛みやすくする為に斜めにギアが切ってあるんだよね。

だから、このタイプはセルは飛び込んで回そうとしてるけど、フライホイールのリングギアと噛まない為に、セルのギアとフラホのリングギアにあたってカチカチと音だけがする訳。

そんな事もあって、あまりこのタイプのセルは好んでは使わないんですよね。


でも、92セルもいつでも手に入る訳じゃないし、どうしようかなぁ~と悩みどころです。
昔なんて、解体屋にエンジンごとセルもゴロゴロ有ったのになぁ~・・・

今じゃ、数が少ないゆえに、4AG乗ってる車があっても車ごと輸出されるか、リサイクルパーツ屋行きですからね。

困りものです・・・・・・・・

Racing Service YASU ~total tuning proshop~

栃木県にあるチューニングショップ「レーシングサービス・ヤス」の公式HPです 4AGをメインにオーバーホールからチューニングエンジン、また国産旧車エンジン修理も対応致します ボディーワークも行っており、エンジンからボディーまで全ての作業を自社にて一貫して行えます