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AE86.4AG分解そして衝撃の事実……

ハチロクより降ろしたエンジン

オイル漏れも酷く、もう既に限界を越えてますね
シール類は既に役目を果たしておらず、全てオイル漏れといっても過言では無い状態……

クラッチカバーのダイアフラムも磨耗酷く今にも折れそう……
クラッチペダルを必要以上に踏んでるとダイアフラム減ります
例えば信号待ち中ずっと踏んでるとか
必要の時だけクラッチは踏みましょうね

そして、カバーは強化品だけど、ディスクはノーマル、フラホはクロモリ……
もぅ何が何だか……www

クランクリアのオイルシールも然り
これじゃ、ベルハウジング内もオイルまみれになりますわなw

インマニ、インジェクター付近はネズミのウ〇コだらけ
ウ〇コサイズからみて多分デカめのネズミかなと
やつら配線噛んだりして色々と悪さするから厄介なんすよねぇ…

そして衝撃の事実!
インマニ外したら何か落ちた

へっ!?
なんすかこれwww
長年やってますが、ここが割れてるの初めて見ましたわw
汚れから見てもかなり前から割れてたんでしょうね
これじゃまともにエンジンも掛かるはずがありませんね

ってか、なんでこんな所が割れるのか不思議なんですけど…

ひとまず補機類バラしてエンジンスタンドにセット
見る感じ、エンジン自体は過去に分解されてるようです

さて、バラしますか

とりあえずヘッドを降ろす
あぁ、やっぱりね
ノーマルヘッドガスケットに輸出用ピストン
シリンダー減ってクリアランス広いにも関わらず、スタンダートサイズピストンで組んだ様子
その証拠にシリンダー一部リングあたってませんね

更に進めます
クランク、ピストン摘出

はい、メタルはご覧の通り
親、子メタルとも焼き付き寸前でした
クランクもスラスト方向にガタ有りでクランクシャフトも減ってますね

ピストンは86輸出用
しかし、それを何故かピストンピン径を20Φ、サークリップ溝加工してコンロッドをブッシュ無しフルフロー加工……
なぜ?www
元の18Φ圧入じゃダメなのか?

因みに、コンロッドのフルフロー加工は必ずブッシュ入れて加工します
ブッシュ無し加工では距離走ると必ずガタが出ますので注意です

そして極めつけ
4個全てのピストン、オイルリング切りかき位置が上下一緒…www

基本、全てトルクは甘いし、こんな組み方なので素人が作ったエンジンなのでしょうかねぇ
しかも、結構組んでから時間経ってるエンジンですね


一度洗浄して再度各部点検してきます
ヘッドもどうしようか考え中…


Racing Service YASU ~total tuning proshop~

栃木県にあるチューニングショップ「レーシングサービス・ヤス」の公式HPです 4AGをメインにオーバーホールからチューニングエンジン、また国産旧車エンジン修理も対応致します ボディーワークも行っており、エンジンからボディーまで全ての作業を自社にて一貫して行えます