当社の作業実例を掲載しています。

 ■第5回 MS50クラウン レストア編  第2話■
               2006・11・17

今回からボディーの方を作業始めます。
まずは塗装の剥離作業から。

完全剥離する事により、塗膜の下に隠れている小さな錆など早期発見でき、塗装を重ねていくごとに丸まるライン、エッジなども下地を出すことにより綺麗に出すことが出来ます。
また、下地の処理がキッチリ出来る事もメリットです。。後々の錆などに悩まされる事も軽減されます。

ただ、剥離作業はかなりの時間が掛かります。
通常の塗装では、よほどの事が無い限りは剥離作業は致しません。
まだ剥離途中ですが大体こんな感じです。
根気のいる作業です。
先ほど、剥離していたボンネットです。
中央辺りで色が変わっている部分は錆があった場所。
剥離して分かった箇所です。
アップした所。
以前に板金歴が有る為か、錆が発生していました。
出来る限り、取り除き、赤錆を安定した黒錆に変換する転換剤を塗ります。
当時のプレスは精度が悪かったせいか新車でもパテで補修されている部分が有ります。
剥離は完全に下地の鉄板まで出すので、もちろん、一から補修、作り直す必要があります。
その為、元々の歪みを取る為にパテをのせていきます。
フロント廻りの剥離作業が終わった所で、エンジンを降ろします。
降ろされたM型エンジン。
エンジンは完全リフレッシュ、チューニングします。

その模様は後日・・・
エンジンも降ろし終わり、塗装の為に細かい部品を外します。
部品取り外し途中ですが、この感じです。
なぜか知らないけど、ペンキとかで所処ペタペタ塗ってあるんです。
もちろん、エンジンルームも剥離します。
あれっ?作業はバイト!?の岡田君が・・・
遊びに来たのに、仕事させられてます(笑)
社長に脅かされて渋々・・・(爆)

社長 
 「ダメだべぇ〜!しっかりやんなくちぁ〜!」
岡田
 「はいっ!すいません・・・↓」
岡田くんの手伝いもあり、無事作業完了した模様。
外しておいたインナーフェンダーも剥離。

ここだけの話・・・
こういう比較的楽な部品は社長の独壇場。
ボディーなどは、もちろん次男の仕事。
ひたすら剥離作業が続く・・・
途中経過・・・
社長の登場。

社長
 「どれっ!やってやっから貸してみろっ!」
次男
 「・・・・」

この後すぐに社長が去っていってしまったのは言うまでもない・・・
この様に細かい部分もキッチリ剥離します。
剥離した塗料ってかなりの量!
一台剥離すると、多分ゴミ袋で1袋は余裕ですね。
剥離したからって直ぐには色は吹けません。
剥離の後は、平面の面出し、細かい傷の補修などをしてサフェーサーが吹きます。
そして、また傷などラインの崩れがあれば修正し、サフェを吹いての繰り返し。

色を塗るまでの下処理が大変なんです。
青く見えるのは、錆転換剤を塗った所です。
リアクオーター部。
パテがのっている箇所は歪んだり、傷がある場所です。
反対側のクオーターも面出しなど補修が終わった所です。
これでサフェを入れます。
最終サフェを吹き終えた所。
そして反対側の補修。
こちらも最終サフェが吹き終えた所です。
ボディーの周りをグルっと1周して出来上がり、残すはルーフのみ。
こちらも剥離完了。
ルーフは比較的歪みなども少なく、角など少しの補修で済みました。
そして、サフェ。
これで一応、ボディーの補修はほぼ終了しました。
画像ではあっと言う間ですが、始まってからここまでかなりの時間掛かってます。
エンジンルーム、バルクヘッドをサフェ吹きます。
こちらは、フレームを塗装する為に剥離している所です。何重にもシャーシーブラックなどの塗料が吹かれている状態でした。
剥離終わった所。
塗装に移ります。
ブラックで塗装。
炙って乾燥させている所です。
翌日、フレームの塗装も乾いた所でバルクヘッドも塗装しました。
当時の色を再現し、ブルーで塗装。
こちらは取り外したフロントの足廻り。

全て、サンドブラスト処理後に再塗装します。もちろん、ブッシュ類も全て新品に交換します。
ここで、ちょっとブレーキを強化しようと思います。
エンジンをボアアップし、パワーを上げるので、それに伴いブレーキを流用で強化。
当時のノーマルブレーキじゃチョット・・・

右がMS50クラウンノーマル。
左が流用ブレーキ。
ノーマルブレーキはキャリパーは2ポッド。
ローターはシングル。

今時、フロントローターがシングルなんて笑われちゃう・・・
これは流用ブレーキ。
キャリパーは4ポッド。
ローターはベンチ。

これなら間違いないっ!
ってな訳で、綺麗に部品を塗装し装着。
足廻りは全てリフレッシュ済み。
ブッシュ、ハブベアリング新品。
ローター研磨、ブーツ類も全て新品。
スプリングはローダウンオリジナル強化サス。
キャリパーも完全オーバーホール。

これで、旧車だからって足廻りに不安を抱える事は無くなりました。
足廻りも組み終わり、フロント周りの部品の塗装します。
インナーフェンダー、パネルなど塗装します。
乾燥後、装着。

少しは車らしくなったかな!?
ちなみに、コチラが以前の状態。
タイヤハウスを覗いて、こんな感じ。


さて、次回はようやくボディー塗装に入りたいと思いますのでご期待ください。


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